SANZUI vol.01_2013 summer

瞬演の舞台から

過去の感動を今に、今の感動を未来へバレエ

人間としての根源的な喜びや快感とは、人に何かを伝えることができた瞬間に感じるものだと思います。バレエも身体での表現を通して舞台と観客とが気持ちを共有したり、相互の手ごたえを感じた瞬間に喜びや楽しさを感じる。でも幼い頃からバレエをはじめた私は、踊るための技術という大きな壁、手ごわい相手に悪戦苦闘の日々。バレエの本当の喜びに気づいたのは実は現役を退いてバレエを教えるようになってからでした。「過去に敬意を払いながら、未来へ続く使者となって、現在に集中する」という私の大好きな言葉があります。バレエはクラシックなイメージが強いですが、現代の観客に向け、創意工夫された演出で総合芸術ならではの公演も生み出されています。「過去の感動を今に、今の感動を未来へ」、形を変えつつも感動を伝えることが何よりも大切。是非バレエの素晴らしさを舞台を観て感じてほしいですね。


小山久美=慶応義塾大学文学部卒業後、スターダンサーズ・バレエ団入団。文化庁在外研修員としてアメリカのバレエ団でも活躍。2003年スターダンサーズ・バレエ団代表、総監督に就任。08年より昭和音楽大学短期大学部教授。

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