Interview.005
違法ダウンロードについて、高杉健二氏に聞く
一昔前、音楽はステレオやプレイヤーを通じて、レコードやCDで聴くものだった。ところが、ここ10年でデジタル化、ネットワーク化が飛躍的に進展し、動画共有サイトから音楽をダウンロードし、デジタル・オーディオ・プレイヤーやスマートフォンで聴くなど、若い世代を中心に音楽の聴き方が大きく変わった。音楽がデジタル形式で扱えるようになると、アルバム単位ではなく、好きな曲だけを購入したり、様々なデバイスを用いて好きなとき、好きな場所で聴いたりすることができるようになるなど、音楽の楽しみ方が広がった。その一方で、音楽の無断アップロード、ダウンロードが深刻化し、音楽産業に大きな打撃を与えている。こうした中、著作権法が改正され、今年10月から市販の音楽CDや正規有料配信された音楽が違法にアップロードされたものを、違法と知りながらダウンロードする行為は刑事罰の対象となる。(※1)
CPRA TALK第5回目では、長年音楽の違法配信問題に取り組み、今回の法改正も強く働きかけてきた一般社団法人日本レコード協会の高杉健二常務理事・事務局長にお話しを聞いた。
(2012年07月12日公開)