SANZUI vol.10_2016 spring
若き実演家の未来
Photo / Kota Sugawara
進化する身体から生まれる音レオナ(タップダンサー)
ダンサーであり、ミュージシャン。ジャズやインプロ(即興演奏)のセッションにプレイヤーとして参加する強者だ。「音楽を構築するメンバーでありたい」と語るレオナさん。高校生のときのストリートスタイルのおっちゃん(師匠)との出会いが衝撃的だったという。振付のあるミュージカルのタップとは違って、ひたすら自主練して、まわりから盗む。自分で研究しているうちに、ダンスの枠を超えた音楽の追求に向かった。
ピアノやベース、パーカッションとの即興セッションは、まさに真剣勝負。アコースティックな空間で、間近に迫るお客さんには「何かを与える気はなくて、さらけ出す感じ」。無茶がたたって、20歳のときにヘルニアで苦しんだことも。それから、筋肉の使い方やバランスを意識するようになって、音も変わったという。「日々限界という感じだから、全体的に上がっていく。毎日違うところにいける」。
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