SANZUI vol.09_2016 winter
若き実演家の未来
Photo / Kota Sugawara
音楽をとことん追求 同世代にも届けたい井上 銘(ジャズギタリスト)
高校でジャズに出会って、それぞれの時代の最高のミュージシャンを一気に辿った。1950年代まで、ある意味並列で聴いてきた。その上で追求するのは、ジャズの最も自由な表現。「時代に囚われないのが僕ら世代の特徴。『井上銘と言えばこの音だ』となるような、そこに人生をかけていきたい」。
プロデビュー後、奨学生としてバークリーに留学。NYのライブハウスで刺激を受けた。「日本人が居酒屋に行く感覚でライブに来るお客さんがいて、トッププレイヤーが攻める演奏をしている。音楽家が育つ街だと感じた」。日本は50代以上のお客さんが多く、若い世代の関心は多様化している。「同世代の人たちに、ミュージシャンが真心を込めてつくった作品を聴いてほしい」。ソロやバンド活動を重ね、今まさに成長期。リアルに響く音楽を模索し続けている。
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