特集 笑い
Photo:Ko Hosokawa
ポカスカジャンなんでもあり、笑いでロックを貫く!
音楽を思いっきり楽しんで、お客さんに笑ってもらう!コミックバンド「ポカスカジャン」は、フジロックなど人気バンドが出演するロックフェスも、笑いで盛り上げる。メンバーそれぞれがバンドボーカル出身で抜群の演奏にのせたネタが売りだ。
音楽からなぜお笑いに?「30歳を前にワハハ本舗の舞台をみて『なんでもありの舞台、これこそロックだ!』と衝撃を受けた。バンドをやめて、ワハハの社長に入れてほしいと頼み込んだんです。花やしきで開催したワハハのショーからのスタートでした」(O)。
デビューの条件は、3人の音楽ユニット。花やしきで出会った歌のうまい省吾と、後輩のタマ伸也を引き入れ、ネタづくりがはじまった。曲はできてもネタはできない。さんざん悩んで、社長にくってかかったことも。「『笑いってなんですか?弱いものいじめですか?』って。ある意味そうで、人と人との関係性や立場が作用して笑いになることもある。そのさじ加減は実践で学んだ」(S)。
結成から半年で2時間の単独ライブに恵まれた。「音楽があったからこそできた。爆笑もとりたいけど、演奏して楽しい!それが僕らの強み」(T)。一方、生の舞台の怖さも。「スベるとすぐにわかる。ただ、それを超えてネタのエピソードになるのも不思議」(O)。
今年は 20周年。これまでやってこれたのも、「仕事」の枠を超え、笑ってもらうことの楽しさを味わえたから。「忘れられない本番は、震災後の気仙沼のライブ。揺れるような笑いが起きて、まさにゾーンに入った感じ」(T)。そんなスーパーライブに向かって常に全力投球だ。「目指すはクレイジーキャッツ。個々が強くなるとグループも強くなる。それぞれ新しいことにも挑戦して、芸を磨いていきたい。楽しい笑いで日本を明るくしたい!」(O)
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