特集 ホレボレ
青春の頃、誰もが通る「惚れ惚れ」という道がある。
憧れのアイドルやアーティストに夢中になって、
その姿や音楽、パフォーマンスが、寝ても覚めても頭の中から離れない。
しかし、大人になっても、「惚れ惚れ」している人がいる。
舞台の上の演者を見つめて、うっとりして、ぼんやりして、
目がハートマークになっている人がいる。
歌い、叫び、そして、その「惚れ惚れ」という思いは、
人生に若さや輝きを与え、力強く生きるパワーになっている。
「惚れ惚れ」って、素晴らしい。
緊張、抱腹、興奮! 田中要次(俳優)
Photo / Takashi Okamoto
言葉を必要としない舞台芸術にはいつも唸らされます。故にグローバルであり、世界中の人々と繋がる事が可能なのです。以前にテレビ放送で「鼓童」と「ブルーマン」のコラボレーションを観て、興奮したのを忘れません。彼らが貫いてきたスタイルは実に見事だと思います。ストイックに和太鼓を演奏するだけではなく、色々な表現要素を巧みに取り入れて、観る側を楽しませてくれます。次は何を見せてくれるのか予測が出来ないから目が離せません。緊張と抱腹と興奮が三つ巴となって、常に変化する「鼓童」のステージ。何と言っても、あの太鼓のナマ音には病み付きの可能性が あるよっ!
太鼓芸能集団 鼓童
佐渡を拠点に、太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。1981年、ベルリン芸術祭でのデビュー以来、47か国・5,500回を超える公演を行っている。1988年からは新潟・佐渡の市町村と共に国際芸術祭「アース・セレブレーション」を開催。今年6月には「打男 DADAN 2015」東京公演が行われるほか、2012 年に就任した芸術監督・坂東玉三郎氏演出の「鼓童ワン・アース・ツアー2015~永遠」全国ツアーもスタート。(※情報は発行当時)
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