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歌でつながる笑顔~ AWS学生アカペラプロジェクト~
Always With Smile ― AWS学生アカペラプロジェクトは、2011年3月の東日本大震災を受けて、歌うことを通して何かできないか、そういった思いがつながったのがはじまりだった。発起人は、ゴスペラーズの北山陽一さん。WAVOC(平山郁夫記念ボランティアセンター)の支援のもと、2012年11月から月に1回、学生たちが気仙沼の仮設住宅の集会所などを訪れているほか、女川町や関東の学校や介護施設などでも活動している。
はじめての人も含め、毎回15人程度のメンバーで土曜の朝に東京を出る。練習は気仙沼に向かうバスの中だ。1泊2日で2カ所を訪問し、アカペラを楽しんでもらったり、集まったみなさんと交流会をしたり、アカペラのワークショップを行うことも。メンバーの吉埜大空さんは、大学のプロジェクトで気仙沼の仮設商店街の情報発信に協力していた。AWSの活動を知って自ら参加するようになって、地域の人たちとの橋渡しも担った。「いろんな人と一緒に歌えるし、みなさんとお話ができるのも楽しい。アカペラは相手の声に耳を傾ける協調性が必要。自分の心をひらかないといけないし、心と心をつなげる力があると思う」
当初から参加していた髙橋紀里子さんは、歌が好きだけど、前に出るようなタイプではなかった。それが、去る3月の卒業まで学生代表を務め周囲も驚くほど成長した。「色々経験した分、後輩に教えてあげることもできるようになった。毎月違う仮設住宅にうかがって、初対面の人と会話をするのにとまどったこともあった。でも、音楽は心に届いていると感じるし、空気が変わるのがすごい」
AWSは、30年は続けるのが目標。卒業後も無理をしないで参加を続けるメンバーもいる。「将来"気仙沼の人はハモるのが好き"となるぐらい楽しんでもらえると」そんな想いも膨らんでいる。
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