SANZUI vol.05_2014 autumn

カンゲキのススメ

Illustration / Takao Nakagawa

vol.5オーケストラ

大勢で音楽を奏でるオーケストラ。迫力ある演奏から繊細なハーモニーまで、クラシック音楽の楽しみがつまっています。コンサートホールで音のシャワーを感じよう!

座席選びに迷ったら、真ん中へ

オーケストラの演奏会がひらかれる大きなコンサートホール、どこに座ろう?と迷ったら、真ん中がお勧めです。音は広い空間に響きわたるので、前列よりも中央から後方の席の方が色々な音がバランスよく聴こえます。また、会場によっては、オーケストラの後ろから指揮者を正面から見られる座席があることも。コスト面では壁際や後ろの席がお勧め。演奏も十分楽しめます。まずは気軽に行ってみよう!

コンサートマスターはチームのキャプテン

指揮者は、テンポや音のイメージなど音楽の方向性を示す監督の役割ですが、公演によって変わります。オーケストラの一員として常にメンバーを引っ張っていくキャプテンのような存在が「コンサートマスター」。音合わせのときにヴァイオリンを弾くので、すぐわかります。細かな音の出だしや微妙なニュアンスは、コンサートマスターの弓の動きをみることで察知できます。オーケストラ奏者は、指揮者だけでなく、コンサートマスターを視野に入れて演奏しているんです。

感動したら拍手!でもタイミングが大切

オーケストラ鑑賞の拍手のタイミングはちょっと独特。感動的な盛り上がりの後に、ふっと静かになって曲が終わったと思っても、拍手しない時があります。交響曲は4 つ前後の楽章でつくられていて、楽章の間は通常拍手がありません。様々な情景が織りなされる演奏をじっくり聴いて、指揮者が腕を下して力を抜くとき、振り返ったときに拍手する、それが一番安心かも。

いろんな曲が楽しめる定期演奏会

オーケストラの活動は、年間のプログラムを組んだ定期演奏会が核になっています。2公演設けられているところも多いので、予定もあわせやすく、1 年を通していろんな曲を聴くことができます。初めての人は知っている曲や気になるソリストの公演を選んでみては?さらに年間の会員になると とってもお得で、毎回お気に入りの席で聴けます。

知ってみよう、ふれてみよう!楽器のヒミツ

オーケストラの多くの楽器は、その昔、狩りや合図、祭礼などに使うために、自然の中から見出されました。動物の角や巻き貝からできた金管楽器、動物の骨や角、アシなどの植物からできた木管器は、息づかいで音色や音量がガラリと変わります。弦楽器や打楽器はどうでしょう? 楽器体験などを通して、それぞれどうやって音を出しているのか、どんな音が出るのか間近に感じると、さらに曲を聴く楽しみも広がります!

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