vol.022「落語家にとって一番大事なのは「間」」
記録的な長寿番組「笑点」のメンバーとして、放送開始以来出演を続け、2006年からは司会をつとめている桂歌丸さん。卓抜な芸で大いに演芸場をわかせ、茶の間から日本中を笑いの渦に巻き込んできた。高座では三遊亭圓朝作品など古典落語を中心に演じているが、その心情は、「とにかく、お客様に喜んでもらうこと」と明快。毎年秋に芸能花伝舎で行なわれる「芸協らくごまつり」の会場でも、笑顔で気軽くサインや写真撮影に応じる姿に、「お客様第一」の精神がにじみ出る。一方、アメリカやヨーロッパ、東南アジアなど海外に出向いての公演で大成功をおさめたほか、落語芸術協会会長としても落語の普及のために日々、尽力している。今回は、CPRA広報委員会の松武秀樹委員長に加え、「落語が何より大好き」という椎名和夫CPRA運営委員も聞き役に参加。約60年に及ぶ桂歌丸さんの噺家としての足跡、落語にかける思いなどをたっぷりと伺った。
(2010年03月18日公開)