vol.017「新しいものを創るから「伝統」が生きる」
高校卒業後の1980年に、文学座の研究所に合格。翌年、超人気テレビドラマ『太陽にほえろ』の新人刑事役に抜擢され、一躍人気俳優となった渡辺徹さん。歌手としてCMソングをヒットさせるなど、アイドル的な活躍で早くから注目を集めてきた。その後も、テレビ番組では司会者としての才能を披露したり、数多くのドラマやバラエティー番組にも出演するなど、マルチタレントぶりを発揮。その一方で、文学座の所属俳優として、毎年1、2本の舞台は欠かさずつとめ、『マリウス』『息子ですこんにちは』『夕鶴』『あかさたな』など多数の代表作品がある。今回は、一昨年亡くなった北村和夫さんの代表作だった『花咲くチェリー』追悼公演直前の稽古で忙しい合間をぬって、夫人である榊原郁恵さんの「姉」役をかつてテレビドラマで演じた丸山ひでみCPRA広報委員が、「俳優」渡辺徹の神髄についてじっくりとうかがった。
(2009年05月22日公開)