2013.04.10
衛星放送協会と平成24年度商業用レコード放送使用料について合意
一般社団法人衛星放送協会とは、衛星放送(いわゆる東経124/128度・110度で展開する「スカパー!」放送サービスにおける音楽・映画・スポーツ等の専門チャンネル)に使用される商業用レコードの二次使用料等の算定方式について、半年以上に亘る協議の結果、平成24年度(24年4月から25年3月まで)の取り扱いに関し基本協定を締結した。
使用料の計算方法は前年度と同様だが、重要な変更点は、衛星放送市場の黎明期より講じてきた使用料の特例措置(レコード使用が僅少な場合や多チャンネル保有社の最低使用料の扱い)について、段階的に廃止することになったことである。
衛星放送協会のホームページによると、スカパー!の累計加入件数は、スタートした平成7年は23万件程度であったが、平成25年2月現在は全体で約379万件に増加した。ただし、ここ数年の契約件数は横ばい傾向である。
今後のトピックとしては、124/128度サービスにおいて、一部のチャンネルを除き、ハイビジョン化に伴う放送方式の変更(映像圧縮方式「MPEG-2」から「H.264」へ)を平成26年5月末までに進めることとなっている。この方策に伴い、多くの放送事業者が免許を返上して番組供給事業者となり、免許上の放送事業者は株式会社スカパーブロードキャスティングに一本化される。
今後の徴収対象について、現行著作権法上の規定や実質的な運営を整理しつつ、見直していく必要があると考えられる。