CPRA news VOL.83
CPRA news VOL.83
- 巻頭メッセージ:
- 「褻にも晴にも」野村萬
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会会長 - 特集:
- ラジオ業界の挑戦 ~「シェアラジオ」は浸透するか~
- 「バリュー・ギャップ」問題の解決に向けて ~広告型ストリーミング・サービスを巡る欧米の動き~
- MOVEMENT:
- 文化芸術推進フォーラムが「『五輪の年には文化省』宣言と公演~文化芸術の力をすべての人々に~」を開催
- ACTION:
- 2016年度SCAPR臨時総会開催される
アジアからの研修生を受け入れ
海外の契約締結団体あてに使用料等の分配を実施 - INFORMATION:
- NHKテレビ放送の常時同時配信についてヒアリング実施
文化審議会が答申を公表
「教育利用に関する著作権等管理協議会」設立 - COLUMN/ESSAY:
- 松武秀樹(芸団協CPRA運営委員、一般社団法人 演奏家権利処理合同機構MPN副理事長)
*太字の記事は、ウェブサイト上でも公開しています。
そのほかの記事は、「PDFダウンロード」よりご覧ください。
CPRA news ONLINE
特集
「バリュー・ギャップ」問題の解決に向けて
~広告型ストリーミング・サービスを巡る欧米の動き~
企画部広報課 榧野睦子
音楽産業にとって2015年は二つの意味で記念すべき年となった。一つはレコード産業の世界総売上が1998年以来の顕著なプラス成長となったこと、そしてもう一つは有料音楽配信の収益が初めてCD等のパッケージ売上を上回ったことである。
インターネットを通じた音楽の利用が音楽産業収益のほぼ半分を占めるようになった現在、消費者が音楽を享受する総量と比べて、音楽業界が正当な報酬を得られていない「バリュー・ギャップ(value gap)」の問題が、とりわけYouTubeなどの広告型ストリーミング・サービスで顕在化している。この問題解決に向けた欧米の動きを紹介する。